【オフショア・船】近海スロージギング用アシストフックの自作方法(ダブルフック)

今回は、近海スロージギング用のアシストフックの自作方法について紹介します。対象とする魚は、カサゴやハタ系といった根魚をメインに、青物もその対象範囲とするような状況とします。スロージギング用のアシストフックについては、同長のアシストラインを使用したダブルフックが基本となります。ジグの前後のアイにそれぞれ装着し、一つのジグで計4本の針という構成になります。

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近海スロージギング用アシストフックの自作方法(ダブルフック)

準備するものは以下の通りです。

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  • 瞬間接着剤
  • スロージギング用フック(#5/0、22号)
  • プレスリング(100lb)
  • アシストライン(フロロ芯材入りのもの、150lb)

今回使用するフックは、オーナー針のジガーライトシワリ(#5/0あるいは#6/0)です。この針はスロージギングのフックとして最もおすすめするもので、細軸ながら強度が十分ある点が特に気に入っています。貫通性能も非常に優れており、フォールのバイトもことごとく拾ってくれます。この他、がまかつのスーパーアキアG、VANFOOKのJIGEN HYPER フックなどがおすすめです。太刀魚を対象魚とする場合にはやはりその専用モデルのフックが良いと思いますので、今回のフック形状は根魚や青物を対象としたものとします。

また、アシストラインはできるだけ張りのあるものが良く、芯材にフロロラインが入っているようなものを選択しましょう。ラインの堅さは魚の喰い込みにほとんど影響ありませんし、何よりジグへの絡みつきが激減します。おすすめは、写真でも使用しているゼスタのアシストPEフロロ芯入です。

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まず、一つのフックを「内掛け結び」で結びます。そして、しっかりと締め込んでください。内部は3~5回ほど通せば十分な強度が出ます。結び方は他にも多々ありますが、この「内掛け結び」が緩みも出ず、簡単で確実な方法でしょう。

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アシストラインの長さは20cmほどを目安に切り落としたものを使います。そして、他方も同様に「内掛け結び」で結びます。

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この時の注意点としては、結び目がフックアイの裏側でまとまるようにします。締め切る前に、結び目を動かすことが出来るので調節してください。

また同時に2セット作ることを念頭にしているので、それぞれの完成形の長さがほぼ一致するように、長さも調節しながら締め込んでください。

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続いて、結び目を瞬間接着剤で固定します。これは、ライン同士の摩擦を増やし、強度を上げるために行います。ただし、付けすぎると乾燥が遅れるので、軽くティッシュ等で拭き取りながら、均一に薄く塗布します。また、結び目以外(ハリス部分)には接着剤が付かないように注意しましょう。これは、シングルフックの時と同じように、横方向の強度が落ちる恐れがあるので、十分に注意してください(アシストラインを折り曲げると、塗布された部分の繊維が割れる等)。

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接着剤が乾燥したら、プレスリングへ通して完成です。この時、フック方向は互いに向き合うようにし、ハリスの長さは一致させるようにしましょう。これは、お互いのフックがガードの役目をして根掛かり防止に役立ちますし、フッキングの時は両方のフックが同じように刺さり、魚皮を保持するので肉切れを防ぎやすくなります。ただし対象魚によっては、段差フックが有効な場合もあるので、そのパターンも作っておいても良いかもしれません(真鯛など)。

そしてこの時、プレスリングの根本付近に結び目を作りましょう。ジグによってアシストラインの長さを調整したければ、8字結び等で調節します。ラインをプレスリングへ締め込む前に、ライン片方の輪っかへリングを複数回通すことでも可能です。

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以上で完成です。あとはジグのフロントとリアのアイにスプリットリングを介して接続してください。ジグにセットした状態で、アシストラインが長すぎてフックが干渉しすぎる、絡まってしまう場合は、その長さを調節してください。

スロージギング用のアシストフックは、簡単に作成することができますが、これでも強度は十分です。ただし、根魚をメインとする場合はその歯でハリス部分は傷つきやすいので、スペアはできるだけ多く準備しておいた方が良いでしょう。

また、このフックの製作方法はロングジグ用のダブルフックにも使用することができます。シングルフックにももちろん応用が利きますが、シングルの場合は一つの針に魚のウェイトが全て乗ることになるので、未切れやフックが伸びやすくなります。シングルでの使用は、できれば太軸のフックを使用するようにしてください。

 

ソルトケント
この記事を書いた方は さんです。
自己紹介: 山陰地方がホームフィールドで、たまに海外遠征しています。青物や根魚のジギング、ヒラマサキャスティングなどソルトルアーフィッシングを愛しています。

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