【オフショア・船】冬の日本海ジギング、今年初釣行で苦戦する中、青物と根魚をキャッチ

フィールドの状況

釣行日は1月31日、2014年の初釣りの場所として向かったのは、島根県出雲市の大社沖。ここは青物や根魚の魚影が濃く、年間を通して大変人気のある釣り場である。私もここ大社沖へ通っている一人で、月に一回程のペースで釣行している。

前回の釣行は昨年末の12月下旬。その時は神鰤の反応が高く、10kgオーバーも多数出現していた。そしてその釣りをもう一度ということで、次回の釣行を願っていた。しかし、気づけば一ヶ月が経過。仕事の合間を探しながら釣行日を設定しようと試みたが、その何れもが「時化」のため流れてしまっていた。今シーズンは例年より釣行日が限られているようで、漁師の方々もなかなか困っているとのこと。私の気圧配置図とのにらめっこは、連日続いていた。

そして、ようやく私の休日と好天候が合致した1月29日。2014年の初釣り、満を持して出船である。

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日御碕を背に、15分ほど船を走らせると釣り場に到着する。この日は、前夜までの時化の影響から波が残っていたために遅めの出船であったが、沖に出るとやはり波は高く残っており、白波とうねりが押し寄せるというなかなか厳しいコンディション。しかし、午後に向けては、さらに風は収まるとの予報。気持ちの良い青空も広がっていたため、そこまで気持ちが萎えることはなかった。

ポイントに到着すると、既に多くの漁船が集まっていた。どうやらどの船も青物を狙っている様子。最近の釣果は鰤の数こそ少ないものの、青物の反応は良く、良型のヒラマサも多くキャッチされているとのこと。私も当然、大社沖の神鰤を目指す。表層水温は15℃ほど。さてどんな魚と出会えるか、ポイントへ到着すると気分がますます高揚していく。

 

まずはドテラ流しにて開始

普段この一帯では、船のエンジンを切ってパラシュートアンカーを落とし、海底に点在する瀬をゆっくりと流しながら探るというスタイルが基本となる。しかしこの日のポイント到着時は、フィールドの風がかなり強かったために、パラシュートアンカーを落とすことは難しいと判断。まずは、エンジンを切って、そのまま流す「ドテラ流し」のスタイルでスタートした。

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早く落としたいという焦る気持ちを抑えながら、ジグを選びタックルをセットする。ドテラ流しということで、ジグは斜め引きが基本となるため、それに沿ったアピールが出来るものを選択。加えて、かなりの速度で船が流れていたために、ラインは水平に近いほどの角度で放出されていた。上下のアクションは付けづらいそのことも踏まえて、スリムタイプのものを選択し、まずは様子を探る。

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足下の水深は85mほど。南西の風を受けながら、このまま100mラインまで船を流す。フォールでは強めにフェザリング。出来るだけ足下へジグを落とすよう試みる。10m、20m、30m・・・しかし、、ラインは100m以上出た状態で、ジグの着底を確認する。

すぐに、ゆっくりと大きなストロークのワンピーッチジャークでジグを動かし始める。そして、30mほどラインを回収してから、再びフォールする。着底地点はさらに遠くなり、ジグを引く抵抗が増す。それにしてもこの状態では3回も底を取れないだろう。今度は、底からジャカジャカ巻き&ポーズで通し、ジグを回収する。そして、この一連の流れを、目標とする瀬の向こうまで繰り返す。

「ふうっ」

投入から回収までを数回繰り返すと、肩に乳酸が巡り始め、息が上がる。しかし、それに抵抗するように、私はペースを上げながらジグをしゃくる。揺れる船上で膝を船縁へ固定しながら、ロッドを上下。なんとか今年一本目の魚の顔を見たい。決してイージーな釣りではないが、楽しい時間である。

そして、反応のないまま一流し目が終了。しかし、幸運にもすぐに風は収まり始め、次の流しからはパラシュートアンカーを入れていく。さあここからが本番である。

 

ようやく魚の反応が

その後、1時間ほど経過。しかし、海の中からの返答はほとんどない。一度、魚のバイトらしき重みがティップに乗るが、フッキングまでには到らなかった。ジグを変え、しゃくり方を変え、魚の反応を待つが静かなものである。

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タックルをベイトタックルに持ちかえ、釣りのリズムを変える。小刻みなジャーク幅を心がけながら、ジグも少し重めにすることで、動きにキレを。魚がどの方法で口を使うか探すのも、楽しみの一つである。

魚探には常時、底から中層まで好反応が色濃く表示されている。ベイトは、サンマかイワシ、それともシラスか。フィッシュイーターらしき影も見受けられ、いつアタックがあっても良さそうなのだが。大型の反応もある。

それにしても、どういうことか口を使わない。気付けば周りの漁船は姿を消していた。まるで、この日の時合いは既に過ぎ去っているかのように。

そして、次第に陽は高くなり、海面は光を強く乱反射し始める。ふと、魚探には底付近に濃い反応が。足下は、岩礁帯と思われるポイントである。ここで、少し気分転換。スロージギングのタックルに持ちかえ、気楽にとリラックスする。

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1秒間に1回転ほどのワンピッチジャークからスタートし、1/3ピッチまでテンポを上げながらジグを飛ばす。すると、ここでようやく魚をキャッチ。フッキング直後はハマチかなと思ったが、常にロッドには重みが乗っていた状態で、すぐにハタ類だと認識。元気の良い、伸びのあるファイトを楽しむことができた。また、なかなかのサイズに気分が良くなる。

魚探に映る反応は先ほどと変わらず、依然として好反応。そして、ここからは少し時合いがやってきたかなという時間帯を過ごした。

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再び当初のタックルに持ちかえ、今度は高速引きメインの組み立てで行う。すると、『ググンッ』と元気な青物のバイトが襲ってきた。サイズはハマチ(この地方では「ヤズ」という)だが、ついにこの日一本目。そして、今年一本目の青物となる魚だ。気分も高まる。

そして、この後は同船者も含めヤズ祭りとなった。短時間の内に計10数本を船上に揚げる。さらなる大物をと、しゃくる力も漲ってくる。

しかし、その時間は本当に短く、再び沈黙の時間帯となってしまった。

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ここで残念ながらタイムアップ。穏やかになった海を眺めながら、帰港となった。クーラーボックスはかなり寂しい感じであるが、今年の初釣行。空の色が素晴らしいこともあり、とても満足感があり、清々しい気持ちであった。

次回の釣行は、早くも翌週を設定している。どうか、天候に恵まれますように。そして、今日以上の釣果が望めますように。

 

【今回使用したタックル】

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ロッド:MCワークス RF633
リール:シマノ ステラSW10000PG
ライン:バリバス アバニジギングマックスパワー3号
リーダー:サンライン システムショックリーダーナイロン50lb
ジグ:MCワークス ガタージグスリム180g キラージグⅣ
フック:シャウト ダブルバーブフック#4 #5

ロッド:MCワークス RF633ベイト
リール:シマノ オシアジガー2000HG
ライン:バリバス アバニジギングマックスパワー3号
リーダー:サンライン システムショックリーダーFC50lb
ジグ:クーニーズ 背黒ジグ150g 200g
フック:シャウト ダブルバーブフック#3 #4

ロッド:エバーグリーン スロージャーカー603−4
リール:スタジオオーシャンマーク ブルーヘブンL50Hi S2T
ライン:バリバス アバニジギングマックスパワー2号
リーダー:サンライン システムショックリーダーFG40lb
ジグ:ディープライナー スロースキップVib 180g SPY−5 220g
フック:がまかつ スーパーアキアG22号 オーナーばり ジガーライトシワリ#6

 

ソルトケント
この記事を書いた方は さんです。
自己紹介: 山陰地方がホームフィールドで、たまに海外遠征しています。青物や根魚のジギング、ヒラマサキャスティングなどソルトルアーフィッシングを愛しています。